女性のからだは子どもを産んでから産後の約1年間は、怪我をした重病人と一緒の状態だと言われています。
徐々に回復して自分では元気になった!と思えても、普段の健康状態とは全く違うのですね。
出産という、からだにも心にとっても大きな変化のあと、無理をし続けていると産後うつになってしまう場合もあります。
産後うつが長引いてしまうと、その後の子育てや夫婦関係にも大きく影響が出てきます。
産後はHSPの感覚がより敏感に

HSPの気質を持っていると、音や匂い、人の感情や周囲の雰囲気などに他の人よりも敏感な傾向にあるのですが
出産後はこの感覚がより敏感になってしまうことがあります。
子どもが産まれて体力が落ちていることに加え、子どもを守ろうとする母性本能が働いて
周囲の物事により注意が研ぎ澄まされてしまうのです。
自分ではそう望んでいなくても、本能的にそうなってしまう感じです。
産後の不安が増長されてしまう

HSPの感覚が敏感に働きすぎると、神経質になり産後の不安が増長されることもあります。
出産期はホルモンバランスが崩れるので、脳への神経の伝達も通常とは大きく変わってくるんですね。
子育てが初めての方は、毎晩の授乳での寝不足に加えて
日々の子どもの状態や自宅の環境、母乳や食べ物のことなどを考えすぎてしまうと、睡眠不足から情緒不安定になることも。
慣れない育児に加え、子どもを守ろうと強い母性本能が働き、少しでも危険なものは排除しようという思いからメンタルが不安定になりがちです。
産後うつになってしまったら?

敏感すぎて眠れない、不安が止まらない、感情がコントロールできない、日々に明るい気持ちが持てない、子育てに自信が持てない
と感じられるようなら、産後うつの傾向があります。
もし少しでも当てはまるようなら、すぐにでも休むことが必要です。
- 家事は何もせず、授乳だけしてゆっくりと過ごす
- こうしなきゃ、と思うことをやめてみる
- 仕事を始められている方は、長期で休みを取る
- 無理に外出せず、自宅で好きなことをする
自分自身の心とからだを、自分が思っている以上に休ませることが最優先です。
1年間は怪我をした重病人であることを、思い出してくださいね。
日々の家事、子どもの見守りなどは、パートナーや両親、子育てサポート、ハウスクリーニング、宅配サービスなど
使えるものは何でも使ってサポートを受けましょう。
あなたのからだと心の健康以上に大切なものはありません。
お母さんのメンタルが崩れると、子どもにも伝わり不安定になってしまうこともあります。
子育ては1人で無理をしようとするほど、どんどん苦しくなります。
1人でがんばろうとせず、周囲の力をどんどん借りることで楽になります。
パートナー以外にも、自分の気持ちを気軽に話せるような信頼できる話し相手を見つけることも大切です。
産後の敏感さに悩んでいる時は

RIMSEのカウンセリングでは、HSPの方の産後のメンタルのサポートも受け付けています。
私自身産後うつの経験があり、その時に相談できる相手がいなくてつらかったことから
悩んでいるお母さんの、産後の子育てが楽しくしあわせな時間になってほしいと願っています。
産後うつでお困りの方は、お気軽にご相談くださいね。