HSP

怒りの感情と向き合う

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人の気持ちがよくわかり平和主義で繊細なHSPさんは、他人に対して怒りの感情を持つことが悪いことと思って

自分を追い詰めている場合があります。

誰かに対して怒りの感情を持つことは悪いことなのでしょうか?

怒りの感情に潜んだ本当の自分の気持ちを見つけてあげることが、うまく感情と付き合うポイントとなります。

赤ちゃんは怒らない、泣くことで表現する

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生まれたばかりの赤ちゃんは、自分の欲求を訴えるときに不満や不快を泣いて表現します

欲求が通らなかったからといって、いきなりキレて怒り出す赤ちゃんはいませんよね?w

自分はこうしてほしい、それは違う!」ということを、泣くことで相手に伝えようとします。

ストレートに欲求を表現できている赤ちゃんはとても健やかです。

悩んだり我慢したりしないので、心と感情がすっきりとしています。

大人になっても自分の感情や欲求は自然と湧いてくるものなので、外側にちゃんと出してあげることが大切なんですね。

表現方法は変わっても自分の快不快の気持ちを相手に伝える自由は人がみんな平等に持っている権利でもあります。

「嫌われたらどうしよう」

「物わかりのよい人でいなきゃ」

「こんなことで不機嫌になるなんて子どもみたいかも」

とあれこれ考えてしまっているのは自分の思考です。

怒りの感情のもとには

自分の欲求をわかってもらえなかった、受け入れてもらえなかった

という傷ついた悲しみの感情が必ずあります。

逆を言えば、それだけ相手にわかってほしい、分かり合いたいという純粋な気持ちがあるんです。

人と分かり合いたいと思う気持ちは愛からなので、それだけ大きな愛を持っている人とも言えます。

だから、怒りの感情を悪者扱いすることはありません。

あなたが相手を思う大きさでもあるのです。

そこに気付くことができると、怒りではない形で伝えられるようになったり

たとえ相手に受け入れられなかったとしても自分で気持ちを癒すことができるようになります。

感情が湧いてきたら、自分の内側を見つめてみることが何より大切です。

外側に怒りと不満が向けられるときは

とらわれる

他人を見ていてイライラしたり、不満を感じることが多いときは、自分のやりたいことが素直にできていない場合があります。

「自分はこれだけ無理や我慢をしてがんばっているのに!

なぜ私と同じように苦しまないの?」

嫉妬が生まれている状態です。

「もっと自分を見て!」という欲求はあっても、赤ちゃんはあまり嫉妬したりしません。

これも大人になってから人と比較することで発生する感情です。

母親と子ども、パートナーなど共依存になっている場合は、こういった状況に陥りやすいです。

相手の気持ちと自分の気持ちをもっと近づけたいと願うゆえに、あれこれ口出し過ぎてしまうことがあります。

思いが強すぎて、相手との境界線がなくなってしまうんですね。

けれどもそれでは、相手も自分も自分の思いを表現する自由がなくなり苦しくなります

人間の一人ひとりは感じていることも願うことも全く違うので、いくら近しい間柄でも考えや思いがまったく違っているのが通常です。

相手を束縛してしまう人は、じつは自分自身を束縛しているのと同じこと

自分を縛っている分、相手も縛ろうとします。

相手に向けられている気持ちのベクトルを自分自身に向けて

「本当はどうしたいの?」

と自由に解放してあげることで楽になります。

怒りの感情はエネルギーがたまっている証拠

ファイター

怒りの感情ってのもすごい量のエネルギーを消耗します。

発散した後にぐったりと疲れてしまった経験はありませんか?

私は過去にやたらと短気だった時期があり、経験があります。

自分の持っているエネルギー量が自分でも抑えられなくなっている時、怒りの感情もおこりやすくなります

本来なら自分のやりたいことにそのエネルギーを注げばよいのですが、過去の私にはやり方がわからずひたすら外側にぶつけていました。

それだけの大きなエネルギーがあるということはその人のセクシャリティや生命力が高い証拠でもあります

やりたいことが見つかれば、どんどん行動していくことができるというサインなんですね。

自分が本当は何に対してその熱量を活かしたいのか、注げるものを見つけてあげることがスムーズな怒りの解消につながります

感情を出すことは豊かなこと

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あなたは感情が湧いてきたとき、ぐっとこらえてしまっていませんか?

怒りだけではなく、感情をむき出しにすることは

「恥ずかしい」という思いが大人になるとどうしても芽生えてしまいます。

「恥ずかしい」を超えていくことができるようになると、感情表現はあなたの最大の魅力になり生きることが楽しくなってきます。

自分自身の喜怒哀楽がはっきりとあって、周囲に感情を通じて表現することでエネルギーが上がっていくんですね。

素直に喜んだり笑ったり泣いたり悲しんだりしていると単純に気持ちがいいです。

もしカーッと怒りを発散したくなったら、人ではなくクッションなど別のもを探してぶつけましょうね!

「恥ずかしい」「人には見せられない」と自分では思うようなブラックな感情でも、他人からすると魅力として受け取られることもあります。

感情を表現して一方で嫌われたとしても

あなたのそこが好き!

という反対の人は必ず存在します。

欠点は人から親近感を持たれたり愛される大切な要素なのです。

何より感情を隠さずにそのまま出していると、自分自身がいつも楽な気持ちでいられます。

楽な気持でいられるということは本来のあなたです!

地球上の人がみんな均一に冷静で感情を持っていなかったら、宮崎駿監督の映画「千と千尋の神隠し」のカオナシみたいでさぞこわいですよね。

感情があるからこそ、あなたらしい人生が豊かに展開されていきます。

逆に怒りを表現できないという方は

自分を守るための境界線が薄くなっている場合もあります。

本当は嫌だと思っていても、相手の侵入を黙認している状態です。

動物と同じように、人も物理的や心理的にも自分のテリトリーに侵入されると、本能的に怒りや不快感を感じることもあります。

ここからは入らないで!と心が言っているのです。

その距離感は人によって違うので言葉や態度で伝えようとすることも必要です。

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