「もし私が〇〇だったら、〇〇を持っていたら幸せになれる」と誰もが思うことですが
この思考パターンを常に持っていると幸せが余計に遠のいてしまうことを知っていますか?
〇〇の部分には、
お金、仕事、美しさ、恋愛パートナー、結婚、子ども、マイホーム、資格、健康、能力、キャリア、名声、など
今の自分には足りていない、持っていないと感じていることが入ってくるはずです。
「〇〇さえあれば自分は幸せになれるはず=〇〇がない自分は幸せではない」という図式がインプットされていると
自己否定となって今の幸せを見つけたり感じることができなくなります。
今の幸せを感じられない現状否定のループ
欲しかった〇〇を手に入れることができて、その時はうれしい気持ちになっても
今度は別の〇〇が自分には必要だ!と思ってしまうことはありませんか?
お金は欲しいだけ手に入ったけれど、パートナーがいないと幸せじゃない
など条件に条件を重ね続けてしまう状態です。
おおもとにあるのは「自分には不足している」という現状否定の気持ち。
この意識にとらわれてしまっている間は、今目の前にある幸せを感じにくくなってしまいます。
不足感から何かを常に追い求めてしまうことを、童話の青い鳥のお話に例えて「青い鳥症候群」とも呼ばれています。
日本では幼少期から褒められる習慣が比較的少なく、自己肯定感が低い状態から
このような現状満足できず理想を求めてしまう思考の癖ができると考えられています。
自分の〇〇は本当にあなたの願い?
あなたの「自分は〇〇だったら幸せ」を書き出してみましょう。
深く考えずに思いついたものをできる限りたくさん書いてみてください。
書き出せたらここでいったん自分の内側を見つめてほしいのですが
あなたの「〇〇があれば幸せ」という思いはどこから来たものかを探ってみます。
- SNSやコマーシャルや雑誌で見たから
- 友人たちの暮らしやステータスがうらやましく思ってしまう
- 親から〇〇が無いとダメだと言われ続けていた
自分以外の価値観が見つかったら先ほど書き出した〇〇の横にメモしてみましょう。
自分の価値観だと思えるものが見つかったら、今度はそれを得たときにどんな気持ちになっているかを想像してみます。
物が欲しい本当の目的はその先にある感情や状態を欲しているからです。
その先に感じられる感情は
ワクワク?満足感?喜び?と自分に聞いてみます。
もし他人軸の価値観が入っていた場合は、優越感や自己顕示欲など他人からの評価がまず浮かんできます。
不足感で苦しみ続けることになったとしても、それが心から本当に欲しいと思うのかどうかじっくりと再確認してみてくださいね。
求めている気持ちや感情を、今ここで味わうための、できるだけ簡単な方法を見つけられる可能性を探してみましょう。
幸せは条件ではなく心で感じる気持ちそのもの
自分が「幸せだな~」と感じたときのことをよくよく思い出してみると決して条件ではなく
その瞬間に感じている自分の気持ち
であることがわかります。
実体はなく、心の在り方なんですね。
- 温かく気持ちのよい布団に入ったとき。
- 美味しい食事を家族と団らんしながら楽しく食べたとき。
- 友人たちと思い切り遊んでのびのびとできたとき。
- 飼い猫の柔らかい毛を撫でているとき。
- 電車からふと見えた夕焼けがとてもきれいだったとき。
- 誰かにやさしくされたとき。
条件で得る幸せは一時ばーんと派手に心が動きますが、お祭りのようなもので終わればそれまでです。
過去にも未来にも不安を感じることなく、じわじわ~とあたたかく穏やかな気持ちで今ここの毎日を過ごしている時間
が実は何より幸せなことだったりします。
◯◯がないと!という幸せになる条件は実は、自分が作り出しているただの幻とも言えます。
いつでもどんな状況でも
感じる心があれば今すぐに誰でも幸せになることができるのです。
当たり前の中に幸せは隠されている
一日一日と続いていく毎日の中で、大きさに関係なく自分が幸せを感じられることが、どれだけ大切なことか失ってから気づくこともあります。
コロナウィルスの影響から
どこでも行ける自由があること
会いたい人にいつでも会えること
こういう状況になったからこそ、今まで日常にあった幸せに気が付いたんですね。
幸せな気持ちを感じることができないと思っている方は、どんな小さなことでもいいので
自分が気持ちいいな、心地いいな〜
と感じることを許すことからはじめてみてください。
- ほっとしているとき
- 好きなことに夢中になっているとき
- 笑っているとき
- うたた寝してるとき
日常の中のささいなことに、あなたの幸せは必ずあちこちに見つかります。
求め続けるよりもずっと、心地よく軽やかな気持ちで過ごすことができるようになります。