HSP

セルフ・コンパッションの進化

RIMSEのセッションでは自己受容力を高めるために

セルフ・コンパッションやマインドフルネスを取り入れてきました。

20代〜60代の方々に受けていただいた結果

セルフ・コンパッションを身につけることで

日々の前向きな思考が増えたというご感想もいただいています。

セルフコンパッション
セルフコンパッションのワーク自己肯定感を上げようとしてもうまくいかない方へ、私のような長期こじらせタイプはセルフコンパッションで無理なく自然と高めることができるようになります。...

新しいセルフ・コンパッションは優しさと強さの統合

従来のセルフコンパッションは自分に対する優しさを

取り戻していくイメージが大きかったのですが

提唱者のクリスティン・ネフさんの著書

「自分を解き放つセルフ・コンパッション」では

新たに勇気や行動力を呼び起こすための

セルフ・コンパッションの新しい視点が描かれていました。

強さのセルフ・コンパッションとは?

今までのセルフ・コンパッションは

優しさのセルフ・コンパッションと呼ばれ

新しい視点のバージョンを

強さのセルフ・コンパッションと呼びます。

優しさのセルフ・コンパッションは女性性で

受容・慈しみ・親切心などに形容されますが

強さのセルフ・コンパッションは男性性で

勇気・行動力・自主性などに形容されます。

女性性に偏ると無力感や依存を生み

男性性に偏ると攻撃・支配・無関心といった傾向が

際立って出てしまいます。

両方のコンパッションを持つことで、人はバランスを取れるようになる

ということがクリスティン・ネフさんの実体験や実験結果をもとに

結論づけられています。

また、男性でも女性でも、このバランスが偏ったり高低差があることで

生きにくさを感じてしまうという結果も書かれていました。

本書にチェックリストがありますが

私は両性具有型の平均値よりちょい上といった結果でした。

怒りの感情を受容する

本書の中でも女性が怒りをあらわにすることに対し

男性が怒りを表す場合は正義として受け入れられやすいのに

女性が怒りの感情を発動させると

ヒステリーや感情コントロールができないなど

批判される傾向にあるという部分がありました。

現代社会の根底に流れる男女差についてもたくさんのページを使って

言及されています。

特に女性は怒りを外に出せない分

自分の内側に向けてしまい苦しんで

怒りの感情が出てしまう自分が恥ずかしい

と自己否定をくり返してしまう

というところはセッションをしていても

多くの女性に感じる部分でもありました。

あまりに長く感情を閉じ込めてしまったため

自分の中に怒りを持っていること自体

わからなくなっている方もいます。

アンガーマネジメントの前に

ここに気づいて解放しないことには進まない

ということもありました。

怒りは自己防衛のための自然な感情であり

まずは優しさのセルフ・コンパッションでそのまま受け入れることが

大切なこととして書かれています。

怒りのエネルギーの種類

本書によるとは怒りにも種類があり

自己防衛本能からくる怒りと

無条件に湧いてくる怒りがあるとされています。

無条件に湧いてくる怒りとは

自分への執着がない状態で自然と湧いてくる怒りのことです。

例えば私の場合

動物や自然に対しての配慮ない扱いをみると

悲しみと同時に強い怒りが湧いてきます。

自分が何に対して怒りを感じているのかを知ることで

自分の所属しているもの、守りたいと思っているもの、

自分の身をかえりみず危険をおかせるもの

などがわかってきます。

また、我が子を守るための母グマのような

爆発的なエネルギーの防衛本能が

全ての女性に備わっていると書かれています。

怒りは決して悪いものではなく

ムダな感情ではないということが伝わります。

心を開いて怒りを創造的に解放する

優しさのセルフ・コンパッションで

怒りの感情をそのまま受け入れ

強さのセルフ・コンパッションで

怒りを建設的に表現して他者へ伝え

自分に対する正当な権利や権限を取り戻していくこと。

私たちはもっとありのままで自由に幸せに生きる権利がある。

そのためには、ときに戦ってもいいんだよ。と

全ての女性に対するクリスティン・ネフさんからの

強いエールを感じます。

エネルギーの観点から見ても

怒りの感情を建設的に利用した際は

通常では発揮できない集中力や

創造力が得られることもあります。

古いものを壊し、新しいものを創造する際にも必要な

爆発的なエネルギー値が怒りの感情でもあるのです。

自然のエネルギーが流れるままに

心を開いて解放していくことで

健康面にも確実に影響が出てきます。

自分の中の女神(優しさ)と

カーリー(強さ)の統合が

新しいセルフ・コンパッションの目指すポイントです。

カーリーは幻想を打ち砕くインドの破壊神。

痛みや苦しみの感情を無かったことにせず

そのまま包み込むように受け入れることで

安心感を持って未来を創るための行動を促します。

本書の中にはエネルギーワークも多く掲載されていたので

これからのセッションで取り入れてみたいと思います。

enger
怒りの感情と向き合う怒りの感情は自然と湧いてきてしまうもの。その根底には悲しみが必ずあります。怒りの感情と向き合い自分自身を楽にする方法を紹介しています。...
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