HSP

罪悪感を感じるときの解消法 

罪悪感

私たちHSPが自分らしく生きようと決めたとき、ぶつかりやすい壁の一つに罪悪感を感じてしまいやすいということがあります。

人からの誘いを断るとき、人にお願い事をするとき、お休みをとりたいとき、高い買い物をするときなどに出てくるチクチク・ズキズキした痛みやモヤモヤっとするあの気持ちです。

なぜそんな気持ちになってしまうのか、どうすれば解消できるのかを紹介します。

罪悪感を受け入れるには、ちょっとの勇気が必要

断る

自分の時間やペースを守ることで、心の安心が保たれ能力を発揮しやすいHSPさんにとって、ときには他人からの誘いや提案を断る勇気が必要な場面もあります。

こちらは相手に気をつかってやんわりと断ったつもりでも、表情やささいな雰囲気から気持ちを読み取ってしまうので「あ、一瞬いやそうな顔をされた」「怒っているみたい」とわかってしまうこともあります。

こういうとき「相手を傷つけたかも」という罪悪感からズキズキとした痛みや、「相手に嫌われたかも」というこわさなどが断ったあとに出てきてぐるんぐるんと悩んでしまいます。

この気持ちがどこから来ているのかというと、自分より相手の気持ちや都合を優先してしまっているから。共感能力と想像力があるので、断られた側の心情を「自分ならこう思うかも」と察しすぎてしまうんですよね。

断れないことがあなたの心の負担になっているなら、勇気を持って断ったほうがいいです。

断れずにため込んでしまうと、ますます断れない→ストレスが溜まっていく→自信を無くすのループにはまってしまいます。

断るときに出てくる罪悪感の痛みは慣れてくると、徐々にやわらかく感じられるようになります。

無理になかったことにしたり、押し込めたりしないでその時に感じて受け入れて流すことがポイントです。

自分の心に従ってちょっと勇気を出して断ることで、罪悪感は次第に自分にやさしくできたことへの軽やかさに変わっていきます。

断ったことで得られた安らぎや安心感を感じて「自分を守ってくれてありがとう」と自分自身に伝えてあげてください。

HSPの誇大妄想?周りへの影響力

ふくらむ妄想

私は以前、人に頼みごとをするときに「相手に迷惑がかかるかな?」「嫌がられるかな?」と先回りして考えたあげく、結局お願いできなくなるパターンがよくありました。

この場合も自分より相手を優先する、嫌われたくないという理由から。まじめでいっしょうけんめいで自分に完璧を求めてしまう方も、人に頼れない傾向があります

疲れていて調子がよくなく休みたいときも「自分が休むと仕事で職場に迷惑をかけるから」と無理してしまうことも度々ありました。

周りの人が休んでいないときに、自分だけ休むことに対しても「こんなにゆっくりしていていいのかな?」とどこか後ろめたい気持ちに。

自分を優先して他人を手間取らせてはいけないと思ってしまうんですよね。

でも逆に考えてみると、自分の持つ他人や周囲への影響力を、必要以上に大きく考えすぎてしまっていたのだな~と今は感じます。

一つの物事に対して自分が背負っていると感じている容量が、豊かな想像力によって膨らませすぎているような状態です。

例えば、友人の集まりでなんだか雰囲気がよくない。理由はグループ内のAさんとBさんが互いによく思っていないからだとします。

その場であなたに直接原因はわからなくても「私が何か気まずくなるようなことをしたかな?」と自分に原因を探ってしまうのがHSPさんのよくあるパターン。全責任を自分にあてはめます

この場合、気まずい雰囲気の責任を割合にしてみると、互いにしゃべろうとしないAさん、Bさん40%ずつ。AさんBさんの気まずさを感じているがかまわずしゃべっているCさんが10%。雰囲気を感じておろおろしているあなたは残りの10%。と仮定してみます。

物事や人とのつながりは何かしら影響しあっているので、こんな風にあなたが100%の責任を背負っていることってほぼないのです。

パーセンテージの割合にするとどれくらいかな?と考えてみると、思っているより自分の影響は小さかったりすることに気づきます。

これは、デンマークの心理療法士イルセ・サンの著書「身勝手な世界に生きるまじめすぎる人たち」の中にあるエクササイズ“責任を共有する”という方法です。

罪悪感を持つことは責任感がある証拠でもあり、自己批判は変化のきっかけでもあると自分にやさしい視点をもたらしてくれる具体的な事例やエクササイズが載っています。

罪悪感の心理をより深く知りたい方におすすめです。

高いものを買うときにざわざわする罪悪感

買い物

値段の高い買い物をするときや高級なお店で食事をするとき、グレードの高いホテルに泊まるときなど「こんなに贅沢をしていいのかな?」と心がざわざわしてしまうことはありませんか?

お金に対する罪悪感は、そのまま自分の価値に対する罪悪感なんですね。

「こんなに高くていいものを自分ごときが持っていい・経験していいはずはない」と思っていることでストップをかけようとして罪悪感が出てきます。

罪悪感はときに、新しい変化を望まず今まで通りの自分でいる安心感を守ろうとするためでもあります。

しかし、本心ではそれが本当に欲しいものなので直感で選ぶHSPさんの場合は特に、その時の自分が精神的に豊かになるために欲しているもの必要なものだったりすることも。

小心者の私にとってはいつもバンジージャンプのようなものです。「うううーこわっ!えいっ!ぶるぶる」といった感じで購入しますw

自分にしては少し高いかなと?感じるものを使ったり、やや高めのお店や場所に行くことで日々の満たされている感と心地よさはぐーんと上がっていきます

そうやって使っていると、不思議なことに臨時収入が増えたりして使った分がちゃんと返ってくるのでおもしろいです。

うれしいな、満たされているな~と過ごしていると、使ったお金の金額に限らず巡ってくる豊かさがあります。

本音を伝えると世界がやさしく動き出す

波

今まではこわくて我慢し続けていたこと、断る、頼みごとやお願いをする、休みたいときに休む、高い買い物をするなどを実際に行動するときは

最初の1回がいちばんこわくて緊張します。

今でも罪悪感がまったくなくなったわけではありません。

以前よりはうっすらとしてきましたが、ドキドキすることもこわさもやっぱりあります。

でも、私はもっと心地よく過ごしたい!自分を大切にしたい!と本気で思えたら、このどきどきは必ず乗り越えられます。

罪悪感の痛みをそのまま感じて受け入れて流す、を繰り返すだけです。

う波のように、やってきて引いていくのを待ちます。感情は絶対にそのうち去っていきます。

そうして自分の本心に従っていくことを繰り返していると、誘いを断ってもあたたかい関係でいられる人とつながったり、気軽にお願いすることができる頼れる人が現れたり

休みたいときに休んでしっかり補給されるので仕事のパフォーマンスが上がったりと、あなたが望んだより心地よい現実に移行していきます

あなたが「私はこれができません!これがほしいです!」と本心から意思表示することで、ちゃんと補ってくれるように周囲の世界がやさしく動いてくれるようになります。

罪悪感が出てくるときは、自分の本音と向き合い仲よくなるための絶好のチャンス。

そう思うと、お、また来たか!(どきどき・わくわく・こわい~!)という感じで受け止めることができるようになります。

チャレンジしてみてくださいね!

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