HSP

親の無意識の影響から解放されるワーク

家族

みなさんは、自分の両親についてどんなふうに感じていますか?

私は大人になってからも表面的にはちょこちょこ連絡を取っているし、決して仲が悪いとかではないのですが、すっきりしない何かがあるような感じでした。

特に問題は感じないし影響なんてないよ。という方でも親からの影響は自分でも気づかないくらい思わぬところで顔を出して悩みの根源となっていたりします。

気づくことでどんどん楽になる効果的な親ワークを紹介しますので、よかったら試してみてくださいね!

言えなかったことのお手紙を書く

ポスト

小さなころ、親に言われた一言が心に引っかかってずっと残っているとき。

本人にとっては悪気なく言ったことなのかもしれませんが、繊細なHSPさんにはずっとその後も後を引く一言になっていることもあります。

親を見ていて感じていたこと、不満に思っていたことなど思い出せることを一度全部書き出してみましょう。

その時自分はどう感じてどう思ったのか、子どもに戻った気持ちでストレートに書き出します。

掘りだしていくと、埋もれていた感情が芋づる式に出てきたりしますのであまりに感情がきつく感じるときは

無理のない程度にゆっくりと時間をかけてやってみてください。

例:お母さんは何でいつもお父さんの悪口ばかり言ってるの?子どもにそれを聞かせてどういうつもりだったの?私はとても嫌な気持ちで聞いています。嫌なら私に言わないでお父さんに直接言えばいいのにと思う。

こんな感じで言いたいことを言いたいだけ書いてみましょう。

怒ってもいいし、責めてもいいです。「私はこう感じた」とはっきり言いきってみてください。

全部書き出せたら、今度は手紙を用意して書きます。

手紙には現在形でなく、過去形で相手に伝わるように書いてみてください。

親と直接そのことについて話せる方は、思い切って話してみるとより効果が高いですが、

話ができない、またはすでに他界されている方はただ手紙にしてみましょう。

もし「手紙を出してみよう」という気持ちが持てたら、実際に出してみてください。

あなたが気にしてたことって、親にとっては何でもないことで覚えていなくて驚かれることもあるかと思います。

反応は様々で、ケンカになったり悲しませたりすることもあるかもしれませんが親にとっても大切な気づきとなって、

あなたの満たされなかった気持ちは行き場をみつけるので落ち着きます。

手紙を出すのが難しい方は、火を付けて燃やします。残った灰は、できれば自然の川や海に流してみてください。湖や池などではなく、流れていく水の場所がいいです。

その後の自分の感情を観察してみると、すーっと1段階楽になっているように感じます。

最初は本音を書くことができなかったりと、時間がかかる場合もあります。

効果が感じられないときは、言いたかったことを思い出した時に何度でもくり返し試してみてください。

その度に「そうだったんだね~と自分の気持ちにやさしく寄り添ってあげてくださいね。

気持ちが徐々にすっきりとしてきたら、今度は親に感謝していることの手紙を書くのもおすすめです。

親のようになりたくないと思っていること

親子

子どもの頃の自分から見ていた親の欠点は「自分はこうならないようにしよう」と思わせる原因となります。

そのことによって、自分が不快感を感じたり嫌な思い出になって残っていたりすると

無意識でも「私はこうならないようにするぞ!」と強く思い込んでにぎりしめている場合があるのです。

例:お金が足りないといつも聞かされて育った場合
→「私はお金に困らないような大人になろう!」

例:仕事でつらそうな親を見て育つ
→「私は楽しく仕事をする大人になろう!」

例:父親に冷たい母親を見て育つ
→「私はパートナーにやさしくする妻になろう!」

といった逆のパターンを目指すようになります。

親を反面教師にして自分の道を歩んでいくというよいパターンに思えますが、思い込みの大元が「こうなりたくない」という強い信じ込みから来ている場合は問題となって現れます。

「こうなりたくない」と長年思い続けているため、自分の信じていることがそのまま現実になってしまいます。

例で言うと、子どもの頃に感じた「お金がないことはよくないことなんだ」を守るための気づきを促すような現実、つまり結局は親と同じパターンになってしまうのです。

一見、親とは全く関係のないような悩みに思えても、その大元は育ってきたときに何気なく聞いてきた言葉親の態度から受け取った教訓に基づいていたりすることもあります。

自分が親の嫌だと思っていた部分と同じパターンになっている!と感じたときは解消するチャンスです。

親のパターンに気づいて解消するかんたんワーク

子どもの頃に自分が嫌だと思っていた親の欠点を3つあげてみてください。父親・母親の両方で1人ずつ書き出してみてください。

親をとても尊敬していて欠点は思いつかない!という方は、長所と思う点を3つ書き出してみてください。

例:父親①頑固②保守的③気が弱い
母親①優柔不断②八方美人③愚痴が多い

欠点が思いつかない場合の例:
父親①頼れる②男らしい③明るい
母親①優しい②冷静③気配りが細やか

それぞれの欠点、または素晴らしい点からくるあなたの「自分はこうなろう」と決めたと思われる思い込みを書き出してみてください。

欠点が思いつかない場合は、親を尊敬しているほど、長所がそのまま自分の思い込みになっている場合が多いです。

例:父親①柔軟さを持つ②新しいものごとにチャレンジする③いつも強気でいる
母親①自分の意見を持つ②無理に愛想をふりまかない③愚痴は言わない

この3つの例が、あなた自身の今までの人生に影響を及ぼしたと感じる点はありましたか?

そのことが人生をよい方向に導く材料になっているのなら問題はありませんが、悩みを作り出す原因になっているようならさっさと手放してしまいましょう。

例えば、弱気な父親が嫌いと思いながら育ったので、自分の家庭では強気な頼れる父親になろうと決めている場合は「弱気な父親は頼りない、そうなりたくない」というような思い込みです。

欠点が思いつかない場合で言うと、母親の「優しく冷静で気配り上手にならなきゃいけない」と強く思い込んでしまう場合。

尊敬できる親の場合は、子どもの頃のあなたが「親を超えてはいけない」と無意識に思い込んでいることもあります。

自分に無理をさせて負担になっていると感じているなら、「父親でも弱気なときもあっていい」「母親でも完璧な気配りができなくてもいい」というように思い込みを書き換えていきます

子どもの頃から強くにぎりしめていた価値観や思い込みをぱっ!!と手離して自分のバランスを取り戻す感じです。

同時に子どもの頃に期待していた完璧な親という幻想も認識できて、自分も両親もどちらも許す心の余裕も生まれてきます。

親ワークの深堀ができるおすすめの1冊

親との関係本は心理学から脳科学自己啓発と色々なジャンルから出ています。

本に載っている実際のワークで私が効果が高いと感じられたのは、心理技術アドバイザー梯谷幸司さんの無意識のすごい見える化 「脳内の親」から解放されれば未来は思い通り!でした。

脳科学を交えた無意識と行動の仕組みや「脳内の親」を洗い出す“着ぐるみなりきりワーク”から、自分軸を持って行動できるようになる“12のメタプログラム”、親の影響を深堀してそこから自分の使命を見つけるというところまでたどり着きます。

親を居酒屋メニューに例えるウォーミングアップや偉人たちに親をコーチングさせるというおもしろワークもあるので全体的に読みやすかったです。

自分自身の行動指針になっていた親の影響に気づくのはもちろんですが、親の内面を今までこんなに考えてみたことなんてなかったな~とあらためて感じました。

同時に、私はほぼ母親のアンチ行動を人生でとってきたのに結局は同じような状況をやらかしていたと判明し、影響はないと思っていた父親からの思い込みも大きく影響していたことがわかってかなりの衝撃でした。

また、悩んでいた母親を助けてあげられなかったという子どもの頃の罪悪感から自分も母親と同じように苦労してみる!というルートを無意識にたどっていた部分もありました。

ワークに沿ってていねいに深堀していくことで、悩みの種だったことも実は両親から自分の人生への気づきのギフトだったんだな~という気づきと同時に自分にも親にも以前より楽な気持ちでやさしくなれた気がします。

ご両親に対するもやもやが消えない方にはおすすめの1冊です。

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