HSP気質を持っていると、敏感さから日常生活でたくさんの刺激を受けて疲れることが多々あります。
しっかりと休みを作ることができて解消できればよいのですが、仕事や家事、育児などに追われる日々で疲れが溜まっていくと
やる気が出なくなりうつ状態になってしまうこともあります。
特に脳内の情報処理が多いため、一人でマイペースに静かに過ごす時間を作ることは
子どもの頃から大人になってもずっと必要なことだな~と自身の経験から感じています。
- 他人と長時間一緒にいると疲れる
- 一人で過ごす時間がないと疲れる
- 周囲の人に気を使いすぎて疲れる
- 他人からの理解を得られなくて疲れる
- 周りに無理に合わせて疲れる
- 誘われると断れなくて疲れる
- 頼まれると断れなくて疲れる
- ぐるぐる考え込んでしまって疲れる
- 気持ちのアップダウンが激しくて疲れる
私自身、このような感じで日々疲れまくって過ごしていた時期があり
本当は休みたいのに「仕事だから」とか「みんなと同じに」と我慢して何とかやり過ごしていましたが、無理がたたって体をこわして強制終了になりました。
HSPは少数派なので多数派に合わせると疲れる
日々の生活のなかで疲れやすくなってしまう原因のひとつに、社会全体を見たときにHSP気質の割合が少ないことも考えられます。
HSPの提唱者であるアーロン博士によるとHSP気質を持っているのは全人口の約20%。
他の多数派である80%の人たちを基準にして作られた社会システムや習慣の中では『合わない』と感じたり違和感があって当たり前なのです。
特に日本では
「周りに合わせるのがいい」
「協調性を大切に」
「みんな仲良く」
と小さな頃から幼稚園や学校で教えられたり、見えない同調圧力が働いていたりするので
「人と違う」ことに関して息苦しさを感じているのはHSPの人たちだけではありません。
多数派の人に合わせられないことで
「自分はダメだ」
「自分はおかしい」
と自己否定的になってしまうと、もともと深く考え込みやすい性質を持っているHSP気質の私たちはどんどん苦しくなってしまいます。
HSPはただの生まれ持った性質にすぎない
多数派に合わせられないからと言って、自分の性質を責める必要はまったくありません。
どちらが正しいか間違っているか、優れているかなどはただの幻想で
人としての違いがあるだけで本来は全員対等です。HSPだから特別ということもありません。
海外へ行くと、多種多様な人種が暮らすような国では国籍や少数派かとかいちいち気にならなくなります。
さらに地球の生物全体で見てみると、全員ただのホモサピエンス種というくくりになるだけです。
動物が人間と違う種だからと言って、動物が自分を責めたり、私たちが動物を責めたりはしませんよね?
うさぎの耳が長いとか、コウモリが超音波で話す、鳥の視覚は紫外線も見えるなどと同じくHSP気質も持って生まれた個性や特徴にすぎません。
多数派に合わせよう、同じようにしようとするのは、コウモリが耳をうさぎのように伸ばそうとしたり、うさぎが超音波で歌おうとするような感じでもともと無理があります。
そのことをしっかりと受け止めて、宝物のように育んでいった方が「無理してがんばって多数派に入る」よりもずっと楽でスムーズに自分らしい日々を歩めるようになります。
私自身、周りに合わせて生きづらさを感じていた頃よりも、マイペースに過ごせている今のほうがずっと幸せを感じます。
外側に「合わせる・比べる」をやめるためにできること
- 自分を最優先で日々のスケジュールを決める
- 自分はどうしたいか?にいつも意識を向ける
- 必要なだけ休み、脳の休息時間をとる
- テレビやSNSを遮断する時間をつくる
- 行きたくないとき、やりたくないことは断る
- ぼーっとする時間を作り直感を磨く
- 自分の感性を活かした活動や楽しみを持つ
- 苦手な人との付き合いをやめる
- 合わない人がいても「そういう性質なのね~」と流す
- HSPの気質を含めて自分を大切にしてくれる人と付き合う
周りに左右されやすい方は、まず「自分は本当はどうしたいの?」とくり返し問いかけることをおすすめします。
最初はその通りに行動できなかったとしても、自分の気持ちをまず受け止めてあげることが大切。
2か月間続けると、スムーズに習慣(くせ)になっていくらしいので、まずは続けてみてください。
テレビを何となく眺めたり、SNSを見ている時間も、膨大な情報が入ってくるのでストップする時間を作ったほうが頭がすっきりとして過ごせます。
私は音楽が好きなので、自宅で過ごす時間はたいてい音楽を聴きながら何かしています。
コマーシャルや他人のSNSも、知らず知らず自分と他人を比較してしまう材料になりがちなので要注意です。
外に意識を向ける時間より、自分が心地よいと感じる時間を増やしたほうが安心感を持って生活することができます。
自分を表現して認められたいという気持ちを抑えない
独特の感受性を持ったHSPさんの中には、アートや文章、音楽などの自己表現に長けているクリエイティブな方々も多いです。
表現することが「恥ずかしい」と感じる気持ちが強い方もいますが本当は「目立ちたい!注目されたい!みんな見て!」と思っていることもあります。
私も人前は苦手にもかかわらず、そういう部分はあります。
HSPの気質からくる感性は、他の誰にも真似できない宝物です。
私のようなHSS型の気質を持つ方は、飽きっぽいので一つのことを続けることが難しかったりもしますが
時間を空けてふと再度やってみたくなったりすることもあるので
まずは試して実際に体感してみることで、得られるものや次につながるものが必ず何かしら出てきます。
HSS型についてはこちらから
自分が本当にやりたいことをやっているときは、充実感があるので周りに合わせて疲れている時とは疲れ方が全然違います。
一仕事終えた後、体は疲れていたとしても心はハッピーな感じがするのです。
あまり深く考えずに気軽にやってみることがポイントです。
ただ自分の喜びのために、楽しむ時間を作ってみてください。
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