RIMSEのセッションでは自己受容力を高めるために
セルフ・コンパッションやマインドフルネスを取り入れてきました。
20代〜60代の方々に受けていただいた結果
セルフ・コンパッションを身につけることで
日々の前向きな思考が増えたというご感想もいただいています。
![セルフコンパッション](https://pozirofunfun.com/wp-content/uploads/2022/01/1D87C719-B2AC-4AD8-B60F-97A22D3FAA80-320x180.jpeg)
新しいセルフ・コンパッションは優しさと強さの統合
従来のセルフコンパッションは自分に対する優しさを
取り戻していくイメージが大きかったのですが
提唱者のクリスティン・ネフさんの著書
「自分を解き放つセルフ・コンパッション」では
新たに勇気や行動力を呼び起こすための
セルフ・コンパッションの新しい視点が描かれていました。
強さのセルフ・コンパッションとは?
![](https://pozirofunfun.com/wp-content/uploads/2024/02/brooke-lark-jtvGydbUn30-unsplash.jpg)
今までのセルフ・コンパッションは
優しさのセルフ・コンパッションと呼ばれ
新しい視点のバージョンを
強さのセルフ・コンパッションと呼びます。
優しさのセルフ・コンパッションは女性性で
受容・慈しみ・親切心などに形容されますが
強さのセルフ・コンパッションは男性性で
勇気・行動力・自主性などに形容されます。
女性性に偏ると無力感や依存を生み
男性性に偏ると攻撃・支配・無関心といった傾向が
際立って出てしまいます。
両方のコンパッションを持つことで、人はバランスを取れるようになる
ということがクリスティン・ネフさんの実体験や実験結果をもとに
結論づけられています。
また、男性でも女性でも、このバランスが偏ったり高低差があることで
生きにくさを感じてしまうという結果も書かれていました。
本書にチェックリストがありますが
私は両性具有型の平均値よりちょい上といった結果でした。
怒りの感情を受容する
![](https://pozirofunfun.com/wp-content/uploads/2024/02/safoora-taimoor-VB5VJhuWS4s-unsplash.jpg)
本書の中でも女性が怒りをあらわにすることに対し
男性が怒りを表す場合は正義として受け入れられやすいのに
女性が怒りの感情を発動させると
ヒステリーや感情コントロールができないなど
批判される傾向にあるという部分がありました。
現代社会の根底に流れる男女差についてもたくさんのページを使って
言及されています。
特に女性は怒りを外に出せない分
自分の内側に向けてしまい苦しんで
怒りの感情が出てしまう自分が恥ずかしい
と自己否定をくり返してしまう
というところはセッションをしていても
多くの女性に感じる部分でもありました。
あまりに長く感情を閉じ込めてしまったため
自分の中に怒りを持っていること自体
わからなくなっている方もいます。
アンガーマネジメントの前に
ここに気づいて解放しないことには進まない
ということもありました。
怒りは自己防衛のための自然な感情であり
まずは優しさのセルフ・コンパッションでそのまま受け入れることが
大切なこととして書かれています。
怒りのエネルギーの種類
![](https://pozirofunfun.com/wp-content/uploads/2024/02/hans-jurgen-mager-Ec_ygZTIv_0-unsplash-1.jpg)
本書によるとは怒りにも種類があり
自己防衛本能からくる怒りと
無条件に湧いてくる怒りがあるとされています。
無条件に湧いてくる怒りとは
自分への執着がない状態で自然と湧いてくる怒りのことです。
例えば私の場合
動物や自然に対しての配慮ない扱いをみると
悲しみと同時に強い怒りが湧いてきます。
自分が何に対して怒りを感じているのかを知ることで
自分の所属しているもの、守りたいと思っているもの、
自分の身をかえりみず危険をおかせるもの
などがわかってきます。
また、我が子を守るための母グマのような
爆発的なエネルギーの防衛本能が
全ての女性に備わっていると書かれています。
怒りは決して悪いものではなく
ムダな感情ではないということが伝わります。
心を開いて怒りを創造的に解放する
![](https://pozirofunfun.com/wp-content/uploads/2024/02/ph-m-chung-pyxE5UeM2WI-unsplash.jpg)
優しさのセルフ・コンパッションで
怒りの感情をそのまま受け入れ
強さのセルフ・コンパッションで
怒りを建設的に表現して他者へ伝え
自分に対する正当な権利や権限を取り戻していくこと。
私たちはもっとありのままで自由に幸せに生きる権利がある。
そのためには、ときに戦ってもいいんだよ。と
全ての女性に対するクリスティン・ネフさんからの
強いエールを感じます。
エネルギーの観点から見ても
怒りの感情を建設的に利用した際は
通常では発揮できない集中力や
創造力が得られることもあります。
古いものを壊し、新しいものを創造する際にも必要な
爆発的なエネルギー値が怒りの感情でもあるのです。
自然のエネルギーが流れるままに
心を開いて解放していくことで
健康面にも確実に影響が出てきます。
自分の中の女神(優しさ)と
カーリー(強さ)の統合が
新しいセルフ・コンパッションの目指すポイントです。
カーリーは幻想を打ち砕くインドの破壊神。
痛みや苦しみの感情を無かったことにせず
そのまま包み込むように受け入れることで
安心感を持って未来を創るための行動を促します。
本書の中にはエネルギーワークも多く掲載されていたので
これからのセッションで取り入れてみたいと思います。
![enger](https://pozirofunfun.com/wp-content/uploads/2022/01/brooke-lark-jtvGydbUn30-unsplash-320x180.jpg)